【ハリーポッター考察】マルフォイの母親はなぜハリーが死んだと嘘をついた?映画では語られない本当の理由

『ハリー・ポッターと死の秘宝』で、マルフォイの母親・ナルシッサがハリーに「ドラコは生きているか」と問いかけ、その後ヴォルデモートに「ハリーは死んでいます」と嘘をつくシーン。
静かだけど、とても印象的な場面ですよね。
この記事では、なぜナルシッサは嘘をついたのか?
そしてそれが何を意味していたのか?を、小説と映画の情報をもとにわかりやすく解説していきます!
マルフォイの母親・ナルシッサがハリーに問いかけた理由
ヴォルデモートがハリーを殺したと信じ込み、死んでいるか確認するよう命じたとき、ナルシッサはハリーに近づきます。
その時、彼女がささやいた言葉は、
「ドラコは生きている?」
という問いかけでした。
彼女が一番気にしていたのは、
- ハリーの生死ではなく、
- 息子ドラコ・マルフォイの安否だったのです。
ハリーがうなずいたことで、ナルシッサはドラコが無事であることを確信します。それを受けて、彼女はヴォルデモートに「ハリーは死んでいます」と報告しました。
ハリーが生きているか死んでいるかは、マルフォイ家に影響する?
ここで一つ疑問が浮かびます。
「ハリーの生死とドラコの無事って、直接関係あるの?」という点です。
実は、直接的な関係はありません。
ハリーが生きていようと死んでいようと、ドラコがどこかにいれば、それだけなら問題ないはずです。
それでもナルシッサが嘘をついた理由は、もっと人間的で現実的な危機感にありました。
ナルシッサが嘘をついた本当の理由
1. 戦いを早く終わらせたかった
もしハリーが生きているとバレたら、
- ヴォルデモートはさらに怒り狂い、
- 戦いは続き、
- ホグワーツにいるドラコも巻き込まれる可能性が高まる。
ナルシッサは、「戦いが続く限り、ドラコもまた危険に晒される」と直感的に理解していました。だから、ハリーが死んだことにして戦いを終わらせ、息子を安全に連れ帰りたかったのです。
2. マルフォイ一家はヴォルデモートに信用されていなかった
物語後半のマルフォイ一家は、
- 死喰い人ではあるものの、
- すでにヴォルデモートからの信頼を失い、
- 冷遇され、常に不安定な立場にいました。
戦いが続けば、マルフォイ家にさらなる命令が下ったり、罰を受ける可能性もあったでしょう。
ナルシッサは、そんな未来を本能的に避けようとしたのです。
3. 母親として、確実にドラコを守りたかった
ナルシッサにとって、ヴォルデモートへの忠誠心よりも、死喰い人のプライドよりも、「息子を無事に家に連れ帰る」ことがすべてでした。
だからこそ、ハリーが生きていることを知りながらも、
嘘をついてまで自分たち家族の安全を確保しようとしたのです。
映画と小説の違いはある?
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』でも、
- ナルシッサがハリーに耳打ちし、
- ハリーがうなずき、
- 彼女が「死んでいます」と嘘をつく
という流れはきちんと再現されています。
ただし映画ではセリフが少なく、感情の説明もほとんどないため、小説を読んだ人だけが彼女の本心に気づけるようになっています。
小説ではもっと丁寧に、
- ナルシッサの恐れ
- 家族への愛情
- 死喰い人としての葛藤が描かれていて、彼女の行動がより深く理解できます。
まとめ
マルフォイの母親・ナルシッサがハリーが死んだと嘘をついたのは、
- 息子ドラコが無事であると確認できたこと
- 戦いを早く終わらせて家族を守るため
- ヴォルデモートよりも家族を優先する「母親としての愛」から
という理由でした。
この小さな嘘が、ハリー・ポッターシリーズ全体のテーマである「愛こそが最大の力」を静かに、でも力強く支えているんですね。